真空管・レトロな球の魅力と・最新トランジスターアンプ・のニュース

        真空管って何?? 不思議そうに見ている孫や20代~30代の方です ””

                                           そんな物まだ残っていたの? 古い友人の声です””

 

そうです昭和の初期、アナログ時代を築いてきた真空管です。ラジオ、無線機、テレビ、初期のコンピューターにも使われていました。今も、デジタルの陰で、オーディオの世界でマニァたちが活躍しています。

 微かに光るほんのりとした輝き、柔らかな音色、真空管には「遥かなる郷愁」があります。

真空管には色んな種類があります。またそれぞれに名前がついています。2A3とかUV211などです。使用中の球を少しばかり紹介します。

レトロな球の魅力

 

 

「2A3」アンプ

 

昭和の初期の球です ガラス玉です

 

3極管といいます

 

とてもシンプルな素直な音色です

 

 

 

 

 

 

「UV211」アンプ

 

ヨーロッパ製の球です 最高に大きい球です

 

2A3によく似た音ですが迫力が違います

 

低音も響きます

 

映画の初期のトーキー時代に使われていたようです

 

 

最高「VT25」アンプ

 

艶のある音色でうっとりとします

 

美人がほんのりとお化粧をしたような感じです

 

弦楽器に最適です

 

最高に良い音が聴けます

 

「6L6GC]

 

各国の製品が出回っております

 

形も少しづつ違います。沢山あるようです

 

小型ながら馬力のある音がします

 

ギターアンプなどによく使われているそうです

 

扱いやすく丈夫な球です

 

 

 

 

 

 

「EL34」アンプ

 

ヨーロッパ製のとてもスマートな球です

 

 高音がきれいです 馬力もあります

 

 丈夫でもあります

 

 

 

 

「6GB8」アンプ

 日本製・ただ一つの国産品です

 

東芝製「マツダ」といっていました

 

馬力があり丈夫です 大出力が出ます

 

もう市場ではあまり見られません

 

今では貴重品です

 

 「6C33C-B」アンプ」

 

ロシアの真空管です・とてもデッカクてがっしりです

 

ソ連時代のミグ戦闘機が、函館空港に緊急着陸しました

この時の機内の無線機に、この球が使われていたので、

いっぺんに話題となりました 日本を始め世界はすでに

トランジスターの時代でした

 

その後冷戦も終わり、この球も輸入されるようになりました

 

高熱を出し、電力は2倍も食い、不経済で、使いにくい球でした

 

高音と低音がはっきり出ます

 

 

 

「KT88」アンプ

 

本物はイギリス製ですが、高価で手に入らないため中国製です

 

本物はどしっと風格があります

 

音の伸びが良いと云われています

 

「EL34PP」アンプ

 

最近、古い部品を使って2台目のEL34ELPPを作りました

 

昔のラジオに使われていたマジックアイ「丸いグリーンの球」という

 

真空管を両脇に付けて、音の大小の変化に応じて、緑の枠が開いたり

 

閉じたり、変化します

 

 

 

 

「6v6PP」アンプ

 

小音量の素直な音質で長時間聴いていても飽きません

 

うつらうつら、昼寝をしながら聴いています

コロナの年

 夏になっても未だに収まらないコロナ感染騒動・日々自粛が続いて外出が少なく家で過ごす時間が多い・退屈しのぎに普段は眠ってばかりだったLPレコードプレ-ヤーを復活させた。針を取り換え、アームの高さの調整、レコード盤を磨いて久しぶりに昔の音色を楽しんでいる。

 古いレコード盤は時々ガリガリと傷の音が混じるがこれも懐かしいものだなぁ。後期高齢者には家で過ごすのもそれほど苦にはならないものだと思っている。・・・2021夏

このように各種の球の音色を聴き比べて楽しんでいます

最後のチャンス到来

2021年12月のある日いつもの本屋へ何気なく立ち寄った。たいていは売り切れているのに、時たま売れ残っていたのか、オーディオ総合月刊誌「無線と実験」の12月号がそこにあった。手に取ってぺらぺらと見ていくうちに長年探していた1619PPアンプの回路図が掲載されていた。わぁ,これは、なんと、載ってたぞ、やっと巡りあえたなぁ。・・・わくわくしてその日は最高にいい日になった。

 この1619という真空管は、メタル管「金属管」で球全体が真っ黒である。思い出せば50年ほど前の30代の頃に珍しい球だと思って購入していた。そのまま何年間もこの球の良い回路図と出会えずそのまま眠っていた。もう手先も動きが悪くなったのに、またもやあれこれと想像して楽しくなった。来年・2022年、ゆっくりと1年かけて組み立てよう、その音色を確かめたいと思い立っている。周りからは87歳にもなって耳も悪いのにと思われているのに、でも今の時代に紹介してくれたこの本もすごいぞ。。

最新ニュースも・・・

またまた、この本には真空管マニアが・・・目を丸くするようなビッグニュースが載っていた・ウエスタン・エレクトニック社がWE300Bの生産を本格的に再開して、日本にもその真空管が輸入されるというのだ・しかも最高の製品で球の価格は1本11万円という・手に届きそうな価格でもある・今では昔の本物WE300Bを手に入れるのは幻だったのだ・市場に現れても1本30万円以上~40万円近い価格だといわれていたのだから・イヤー凄いなぁ。

 

でも、ふと思う、あらゆるところでAiが活躍しだしたこの時代に、60年ほども前に一世を風靡しすごい球だとしても大企業が本気で制作に取り組むのだから不思議だ。

 

もし長生きして、助手が出来て真空管アンプに興味を持って制作してくれるなら、この球のチャンスに出会えるかもしれないと夢が膨らんだけど多分幻だなぁ。

 

最後が本当の最新ニュースだ・今年のトランジスタ―のアンプ類の最高級品はこんなにもすごいのだと感じた。ラックスマンのパワーアンプは1台165万円・アキュフェーズのプリアンプは1台143万円・同じくアキュフェーズのDAC/CDは137.5万円・スピーカーのB&W-802-D4は1台205.7万円・EMT/930のレコードプレーヤは145万円・真空管アンプの最高はSポートペアーで547.8万円とか、そしてアンプの接続ケーブルが1mほどで20万円~30万円~40万円台までもあるらしい。

 

これらの最高級品一式でオーディオシステムを組んだその音色、音質は想像できないぁ。

 

こんな製品を使う人達とは?どんな人たちだろう。我が家のオーディオシステムとは一桁以上もの差があるのだから、聞き比べをしたらまるでガラクタみたいなことになるのかな?

 

混乱した世の中でも、趣味の世界はあれこれと想像できて楽しい年の暮れになった。 

色々な真空管があって面白いなぁ